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【Misao's First India
Report（12）】
=In the morning=
DATE:2001.08.11
in New Delhi
REPORT&PHOTO:石谷みさお（りぶらぶりんくドットコム）
見上げるとそこには大きな葉を茂らせた背の高い熱帯の植物。
その隙間からあふれ出す深く美しい鳥の鳴き声。
まだ薄暗いデリーの朝は、まるで奇跡でも起こりそうな不思議な空気に包み込まれている。すべてに守られているような安心感。神様が生まれる瞬間がそこにある。
「行きましょうか。」
真新しい白のパンジャビドレスを身につけ、大きな葉の下で呆然と上を向いたままの私を相棒が促し、車に乗り込む。 「すごい朝やなあ。」「僕もそう思います。」
インド人の朝は早い。皆、この時間には既に起きて祈りを捧げ、この空気の中を歩く。昨夜の喧噪がまるで嘘だったかのように、ただ、美しい鳥の声に包まれるだけの街を私たちは空港へと向かう。
もうすぐ朝日が上り始める。
written
by Lucy Misao
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