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【Misao's First India Report(16)】
=GOVINDA=


DATE:2001.08.08.12 in Tirupati Tirumala
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


GOVINDA (ゴーヴィンダー)。
1000の名を持つ、ヒンドゥーの最高神ヴィシュヌの化身。 その神が奉られているのが ”GOVINDARAJA SWAMI TEMPLE”すなわち、ティルパティ寺院。
GOVINDAはヒンドゥーの中で、最も強力な神として人々の信仰を引きつけてやまない。願いを捧げれば、それは必ずかなうと言われる。
日本では、まるで薬の効能を期待するように、神仏に願いをかける。ほんの少しでも、期待どおりの効果がなければ、あの神さん全然あかんがな、ほんま御利益あらへんなあ、となる。
しかし、ここではそうではない。
神に対し、願いを捧げるということは、神の思うように自分を動かして欲しいと願う事なのだ。
この宗教観の中にヒンディー達の根本的な思想がある。富めるものも、貧しいものも、すべては神によってその人生は動かされている。
神の決めた事に喜びはあっても恨みはない。与えられ、定められた人生を精一杯生き抜く事で、次ぎは素晴らしい生を与えられる。その思想の外から見れば不幸な人生も、ヒンディーにとっては次ぎの生を迎えるための時間でしかない。
世の中も、人生も、過去も、未来も、途切れる事なく永遠に廻り続ける。その中心に存在する神に願いを捧げる喜びは、私たちの想像を絶する。そして、その信仰の持つ信じられないほどのパワーを、私達は、この寺院で目の当たりにすることになる。


written by Lucy Misao
web livelovelink.com

 

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