【Misao's First India
Report(19)】
=mistake *first part* =
DATE:2001.08.08.13 in Chennai
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)
「Madam, your dress is beautiful
(とても素敵なドレスですわ)」
「Thanks(ありがとう)」
エレベーターに乗り合わせたホテルスタッフににっこり微笑み返しロビーにあるカフェへと向かう。
ミスターRMが用意してくれたCRT Grand Days Hotel はちょっと驚く高級ホテル。スタッフも超一流、おまけにオトコマエ揃い、そんな場所で歩くたびに「マダム」と呼ばれ、気分はいつしか有閑マダム。日本じゃ喫茶店に入るのも勿体なく、自動販売機で水を買って歩きながら飲む私も、ちょっといい雰囲気のカフェでお茶などしたくなる。
クレイジーなジャパニーズイングリッシュもなんのその。お紅茶とアーモンドケーキを頂戴とにっこり微笑み至福のひとときに浸り切っていた時、ミスターRMと相棒がロビーに姿を見せる。
「あと1時間ほど、ミスターRMと話しの続きがしたいんですが、あなたはどうしますか?」
もちろん、同席するのもやぶさかではない。けれど、にこにこ微笑む事しか出来ないのなら、それはたまらなく退屈な時間。
有閑マダムのアタシに退屈は似合わない。何か素敵なアイデアはないかしら?行く先々で受けるもてなしとマダムという呼び名のせいで、思考回路は勘違いを始めている。
「じゃあ、ミスターRMの運転手さんにショッピングに連れて行って貰ってはどうですか?一人で行くとまた面白い経験も出来るかもしれない。」
あら、それはいいわね。おほほほほ。
運転手付の自家用車で有閑マダムのショッピング
「一人では危ない、私のワイフを呼びましょう。」
そんな、いくら私がマダムだからと言っても、お疲れの残るミセスRMをわざわざお呼びするなんてとんでもない。一人で大丈夫ですわ。オトコマエの運転手さんもついているし。そうね、素敵なバッグが欲しいわ。なんたってアタシは有閑マダム。
いつしか視線はうつろになり、足下は浮き足だった千鳥足。
そうよアタシは有閑マダム。
さあ、ショッピングに出かけましょう。
.......................Mistake after part へ続く
written
by Lucy Misao
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