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【Misao's First India Report(3)】

=Guests House=


DATE:2001.08.09 in New Delhi
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「強」か「ストップ」か。
轟音が鳴り響くエアコンに微調整のスイッチはあっても意味は無い。天井の大きな扇風機は空気をまわす。窓を開けると外から丸見え。寒いか暑いか、どちらを選ぶかは自分次第。
トイレは洋式、シャワーもある。ベッドカバーとカーテンが同じ柄なのはご愛敬。大理石の冷たさが素足に心地いい。

パンジャビドレスを脱ぎ捨て、裸で勢いよくクローゼットのドアを開けるとそこにはさっきまで誰かが着ていたような男物のシャツ。次ぎのドアにはリネン類。そして最後は、使いかけの工具類。

シャワールームで栓をひねると、シャワーは頭を通り越し、勢い余って背後の壁へ。仕方がないのでシャワーをゆるめ、背後の壁にへばりつき、数本の水の流れで日本からの汗を流す。
絞ったタオルで身体を拭い、漸くさっぱりしたところでふと気が付くと、壁、床、便器、あたりはどこもかしこも水浸し。

...............使い方、間違えたんちゃうやろか。

あわててふためき、着替えてロビーへ相棒を呼びに行く。バスルームに連れ込んで、水浸しの床の上で、あれやこれやと理由を話し、とにかく掃除するから道具を借りてくれ、後は上手いこと言うといてと、まくしたてる私に笑いながら奴が一言、

「こんなもんですわ。」

ここはG社のゲストハウス。
ニューデリーの高級アパルトマン。

written by Lucy Misao
web livelovelink.com

 

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