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【Misao's First India Report(30)】
=What's P-suke=


DATE:2001.08.14 Hyderabad
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「P-suke-san(P助さん)」
G社の会議室でお土産の整理をしていると、スタッフが入れ替わり立ち代り相棒に挨拶にやってくる。それも「さん」付けで名前を呼びながら、嬉しそうにいそいそとやってくる。

「なんで”さん”付けで呼ばれてんのん?」
「さあ、俺にもわかりません。」
「偉そうにしとるからちゃうんか?」
「違います。」

英語圏の人はいつもどこでもファーストネームで相手を呼び捨てにする、と、いうのはウソで、日本のことを多少なりとも知ってる人は、こちらが「呼んでもいいよ」と言わない限りは、ファミリーネーム、もしくはファーストネームに「さん」をつけて呼ぶ。
相棒の場合、いつでもどこでも誰にでも、自己紹介のまず最初に「You can call me P-suek (僕のことはP助と呼んでね)」と、言う癖があるので、大抵、何処へ行っても「P-suke!」と呼ばれている。が、G社のスタッフの多くは相棒のことを「P-suke-san」と呼ぶ。

デリーに到着してから、常にG社とG社に関わる人たちにサポートされていた。ゲストハウスしかり、運転手さんしかり、ミスターRMしかり寝台車からホテルの手配まで、すべてがそうである。

私は相棒が東京とインドでどんな仕事をしているのかを、よく知らない。インド人と一緒に住んで、ホモだと思われ(いまだに?はある)、美味しいカレーを食いながら、明るく楽しくシステムを組んでいる、と思っている。
が、どうもそれだけではないらしい。

「あんた、偉いひとなんか?」
「別に。」
「そやけど、なんやぎょうさんお世話してもろてるがな」
「それはこの国の人の”もてなしの心”だと思いますよ。」

どうやら”もてなし”を受けるだけの仕事はしているらしい。

 

written by Lucy Misao
web livelovelink.com

 

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